【Pick UP Artist】にしな

消え入りそうな繊細で

張り上げた時には少し枯れ

でもしっかりと観客の耳に届く歌声。

 

そんな魅力あふれる彼女を紹介したい。

 

にしな

1998年東京生まれのシンガーソングライターだ。

 

 

◆ キッカケ

彼女のことを知ったのは、このカバー動画がキッカケだ。

元々、miletのこの曲が好きだったこともあり、感動ゾーンに入るのは難しいことではなかった。

 

2人目の歌い手として登場する彼女の歌声に衝撃を受け、鳥肌が立ったのを今でも覚えている。

 

圧巻は最後の大サビをファルセットを使わずに歌うシーン。

 

張り上げているが、聴いている方は包まれるような優しい印象を抱く高音域の歌声はmiwaから続く、昨今の流行りでもある。

 

miwa、Aimer、miletに続く、包むタイプの歌声の持ち主。

いずれもソニーミュージックが絡んでいるから、やはり発掘の実力は認めるしかない。

 

彼女が所属している「ぷらそにか」とは

個々に活動するシンガーソングライターたちによる、アコースティックセッションユニットで、Sony Musicの新人発掘セクションが主催する「アーティスト養成講座」「the LESSON」の受講生らを中心に、個性的で魅力的なアーティストたちが集まっている。

 

 

◆ 遊び心も持っている

元々持っている声質が他とは一線を画しているからかもしれないが、彼女が作る曲も少し前衛的だ。

 

MOROHAのような語り掛ける場面としっとりと歌い上げる場面をうまく混ぜ合わせている。

 

 

純粋に歌うこと、表現することを楽しんでいるように見える。

今後彼女がどんな歌を作っていくのか非常に楽しみだ。

 

◆ プロも認めている

イメージにどう影響を与えるかはさておき、音楽の実力は折り紙つきの川谷絵音も絶賛する歌声。

 

彼女の声の良さをしっかりと楽しめる一曲は、これであろう。

サビの高音域の歌いあげは見事の一言に尽きる。

歌いたくても、出したくても、本人にしか表現できない空気感で、到底真似をすることは無理であろう。

 

この唯一無二の歌声こそ、彼女の最大の武器だ。

#おすすめアーティスト

【Billboard Japan Hot10】2019.06.10~2019.06.16

◆ 第10位

MAN WITH A MISSION ‐ Remember Me

⇧8(前週13位)

リリース:2019.05.29

所属:eggman Co., Ltd.

レーベル:ソニーミュージック

タイアップ:フジテレビ系月9ドラマ『ラジエーションハウス』の主題歌

 

◆ 第9位

sumika ‐ イコール

⇧22(前週31位)

リリース:2019.06.12

所属:Sony Records

レーベル:ソニーミュージック

タイアップ:テレビアニメ『MIX』OPテーマ

 

◆ 第8位

米津玄師 ‐ Lemon 

⇧2(前週10位) 

リリース:2018.03.14

所属:REISSUE RECORDS

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』主題歌

 

◆ 第7位

あいみょん ‐ マリーゴールド

⇧2(前週9位)

リリース:2018.08.08

所属:エンズエンターテイメント

レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン

タイアップ:なし

 

◆ 第6位

Official髭男dism ‐ Pretender

⇩2(前週4位)

リリース:2019.05.15

所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント

レーベル:ポニーキャニオン

タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌

 

◆ 第5位

米津玄師 ‐ 海の幽霊

⇩4(前週1位) 

リリース:2019.06.03

所属:REISSUE RECORDS

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:アニメーション映画『海獣の子供』主題歌

 

◆ 第4位

菅田将暉 ‐ まちがいさがし

⇩2(前週2位)

リリース:2019.05.14

所属:トップコート

レーベル:エピックレコードジャパン

タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌

 

◆ 第3位

モーニング娘。'19 ‐ 人生Blues

⇧242(前週245位)

リリース:2019.06.12

所属:アップフロントプロモーション

レーベル:アップフロントワークス

タイアップ:なし

 

◆ 第2位

MONSTA X ‐ Alligator

NEW

リリース:2019.06.12

所属:STARSHIPエンターテインメント

レーベル:ユニバーサルミュージック

タイアップ:なし

 

◆ 第1位

NEWS ‐ トップガン

⇧33(前週34位)

リリース:2019.06.12

所属:ジャニーズ事務所

レーベル:ジャニーズ・エンタテイメント

タイアップ:テレビ東京系ドラマ『よつば銀行 原島浩美がモノ申す! ~この女(ひと)に賭けろ~』OPテーマ

 

【Spotify VIRAL50 Japan Top10】2019.05.30~2019.06.05

VIRAL50とは、Spotifyが独自ロジックで出している「急速に話題が“拡散”している曲のランキング」のこと。

◆ 第10位

小田和正 ‐ キラキラ 

NEW 

リリース:2002.02.27

所属:FAR EAST CLUB

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:フジテレビ系ドラマ『恋ノチカラ』主題歌、TOKYO MX情報番組『ひるキュン!』テーマソング、『名古屋鉄道』CMソング

 

◆ 第9位

小田和正 ‐ たしかなこと 

NEW

リリース:2005.05.25

所属:FAR EAST CLUB

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:『明治安田生命』CMソング、TBSドラマ『星野仙一物語〜亡き妻へ贈る言葉〜』主題歌

 

◆ 第8位

Bear McCreary ‐ Godzilla (feat. Serj Tankian) 

NEW

リリース:2019.05.24

所属:不明

レーベル:ワーナー・ミュージック

タイアップ:映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』挿入歌

 

◆ 第7位

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE ‐ PASION

⇩4(前週3位)

リリース:2019.05.05

所属: LDH JAPAN

レーベル:エイベックス・エンタテインメント

タイアップ:フジテレビ ドラマ『小説王』EDテーマ

 

◆ 第6位

OAU ‐ 帰り道

⇩1(前週5位)

リリース:2019.06.26

所属:TACTICS RECORDS

レーベル:Toy's Factory

タイアップ:テレビ東京系ドラマ『きのう何食べた?』OPテーマ

 

◆ 第5位

小田和正 ‐ ラブ・ストーリーは突然に 

NEW

リリース:1991.02.06

所属:FAR EAST CLUB

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:フジテレビ系ドラマ『東京ラブストーリー』主題歌

 

◆ 第4位

ハルレオ ‐ さよならくちびる

⇧5(前週9位) 

リリース:2019.05.22

所属:なし

レーベル:ユニバーサル ミュージック

タイアップ:映画『さよならくちびる』主題歌

 

◆ 第3位

MAN WITH A MISSION ‐ Remember Me

⇧1(前週4位) 

リリース:2019.06.05

所属:eggman Co., Ltd

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:フジテレビ系ドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』主題歌

 

◆ 第2位

小さな恋のうたバンド ‐ 小さな恋のうた

±0(前週2位) 

リリース:2019.05.22

所属:ROBOT?

レーベル:ユニバーサルミュージック

タイアップ:映画『小さな恋のうた』主題歌

 

◆ 第1位

Official髭男dism ‐ Pretender

±0(前週1位)

リリース:2019.05.15

所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント

レーベル:ポニーキャニオン

タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌

 

【Billboard Japan Hot10】2019.06.03~2019.06.09

◆ 第10位

米津玄師 ‐ Lemon 

⇩3(前週7位) 

リリース:2018.03.14

所属:REISSUE RECORDS

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』主題歌

 

◆ 第9位

あいみょん ‐ マリーゴールド

⇩4(前週5位)

リリース:2018.08.08

所属:エンズエンターテイメント

レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン

タイアップ:なし

 

◆ 第8位

乃木坂46 ‐ Sing Out!

⇩7(前週1位)

リリース:2019.05.29

所属:乃木坂46合同会社

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:なし

 

◆ 第7位

Juice=Juice ‐ 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?

⇧7(前週599位)

リリース:2019.06.05

所属:アップフロントプロモーション

レーベル:アップフロントワークス

タイアップ:なし

 

◆ 第6位

MAG!C☆PRINCE ‐ ゴメン、、離したくない

NEW

リリース:2019.05.29

所属:ワタナベエンターテインメント

レーベル:ユニバーサル ミュージック

タイアップ:「イモトのWiFi」CMソング

 

◆ 第5位

MAN WITH A MISSION ‐ Remember Me

⇧8(前週13位)

リリース:2019.05.29

所属:eggman Co., Ltd.

レーベル:ソニーミュージック

タイアップ:フジテレビ系月9ドラマ『ラジエーションハウス』の主題歌

 

◆ 第4位

Official髭男dism ‐ Pretender

±0(前週4位)

リリース:2019.05.15

所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント

レーベル:ポニーキャニオン

タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌

 

◆ 第3位

V6 ‐ ある日願いが叶ったんだ

⇧735(前週738位)

リリース:2019.06.05

所属:ジャニーズ事務所

レーベル:エイベックス

タイアップ:テレビ朝日系ドラマ「特捜9」主題歌

 

◆ 第2位

菅田将暉 ‐ まちがいさがし

⇧6(前週8位)

リリース:2019.05.14

所属:トップコート

レーベル:エピックレコードジャパン

タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌

 

◆ 第1位

米津玄師 ‐ 海の幽霊

⇧8(前週9位) 

リリース:2019.06.03

所属:REISSUE RECORDS

レーベル:ソニー・ミュージック

タイアップ:アニメーション映画『海獣の子供』主題歌

 

【Fes info】ROCK IN JAPAN FES.2019 08.03 ①(16組)

迫ってきたロッキンジャパンの各アーティストをチェック。

予習にもどうぞ。

 

◆ 目次

#1 Ivy to Fraudulent Game

#2 秋山黄色

#3 ASH DA HERO

#4 Amelie

#5 175R

#6 EGG BRAIN

#7 ENTH

#8 THE ORAL CIGARETTES

#9 OKAMOTO'S

#10 Official髭男dism

#11 オメでたい頭でなにより

#12 CAPSULE

#13 KICK THE CAN CREW

#14 GOOD4NOTHING

#15 ゴールデンボンバー

#16 coldrain

 

#1

Ivy to Fraudulent Game(SPACE SHOWER MUSIC

2010年結成。2013年「閃光ライオット2013」ファイナルに出場。2016年1stミニアルバム『行間にて』リリース。

― she see sea

 

#2

秋山黄色(BUG TYPE RECORDS)

1996年栃木県宇都宮市生まれ。2017年ライブ活動をスタート。2019年『Hello my shoes』リリース。

― 猿上がりシティーポップ

 

#3

ASH DA HERO(VAMPROSE)

2015年『THIS IS A HERO』でメジャーデビュー。

― 反抗声明

 

#4

Amelie(NOiD)

2011年埼玉で結成。2015年『グッバイ & ハロー』をリリース。

― ライアーゲームじゃ始まらない

 

#5

175R(BUG BOX)

1998年北九州で結成。2003年『ハッピーライフ』でメジャーデビュー。2011年活動休止、2016年に活動再開。

― ANNIVERSARY

 

#6

EGG BRAIN(パインフィールズ)

2007年神戸で結成。2008 年メジャーデビュー。2015年活動休止、2018年に活動再開。

― MUZIC

 

#7

ENTH(TRUST RECORDS)

2010年名古屋で結成。2013年『Get Started Together』でインディーズデビュー。

― ムーンレイカー

 

#8

THE ORAL CIGARETTES(MASH A&R)

2010年結成。奈良県出身バンド。2014年『起死回生STORY』でメジャーデビュー。

― ワガママで誤魔化さないで

 

#9

OKAMOTO'S(ソニー・ミュージックアーティスツ

2010年メジャーデビュー。

― 90'S TOKYO BOYS

 

#10

Official髭男dism(ラストラム・ミュージックエンタテインメント)

2012年結成。2018年メジャーデビュー。

― ノーダウト

 

#11

オメでたい頭でなによりポニーキャニオン

2016年始動。2018年メジャーデビュー。

― スーパー銭湯〜オメの湯〜

 

#12

CAPSULEアソビシステム

1997年結成。2001年メジャーデビュー。

― Sugarless GiRL

 

#13

KICK THE CAN CREWビクターエンタテインメント

1996年結成。2004年活動休止。2017年活動再開。

― 千%

 

#14

GOOD4NOTHING(L.M.N.O.P.)

1996年大阪で結成。2001年デビュー。

― STOMPING STEP

 

#15

ゴールデンボンバーユークリッド・エージェンシー)

2004年結成。2008年デビュー。

― 令和

 

#16

coldrain(ワーナーミュージック・ジャパン

2007年結成。2008年デビュー。2014年海外レーベルと契約。

― The Revelation

 

【Pick UP Artist】milet

とんでもないアーティストが出てきた。

個人的にはAimer以来、1年に1度出会うか出会わないかくらいの衝撃だった。

milet - inside you

 

今日はこの曲について考えたい。

 

◆ プロフィール

彼女は現状、謎が多いアーティストだ。

公式サイトのインフォメーションを見てみよう。

 

ハスキーかつ重厚感のある独特の唄声と、グローバルな存在感を放つソングライティングを兼ね揃えた女性シンガーソングライター。思春期をカナダで過ごし、現在は東京都内に在住。2018年より本格的に音楽活動をスタート。2018年10月には、パリ、NY、ソウルをはじめ世界各国で開催されたイヴ・サンローランのグローバルイベント「YSL BEAUTY HOTEL」の東京・表参道ヒルズ会場にて、イヴ・サンローラン・ボーテがピックアップするアップカミングなアーティストとして大抜擢、ライブ出演を果たす。(引用元:シンガーソングライター milet(ミレイ) Official Web Site)

 

公式サイトにもこれくらいしか情報が載っていない。

年齢やデビューに至るまでの経緯など、何も明かされていないのだ

 

思春期をカナダで過ごし、現在は東京都内に在住。(引用元:シンガーソングライター milet(ミレイ) Official Web Site)

英語の発音が良いのは、ここに起因しているのだろう。

歌詞の中に英語が入っていても違和感なく入ってくるし、なによりも曲のストーリー性に合った言葉が選択されている。

外側のカッコよさだけを見た、意味の合わない英語を並べるそこら辺のアーティストとは本質が違う。

 

少し話が逸れたが、「謎」が彼女の魅力の1つであることは間違いない。

 

心理学にこんな話がある。

人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えている。(引用元:ツァイガルニク効果 - Wikipedia

もう少し日常に落とし込んで言い換えてみると

・告白してフラれた恋よりも、告白できずあきらめた恋。

のような「やらない後悔より、やる後悔」的なニュアンスの話である。

 

これをツァイガルニク効果という。

 

Aimer、MAN WITH A MITTION、GReeeeNなども同じカテゴリであろう。

 

人は本能的に「分からないものを知りたがる」生き物らしい。

素晴らしい才能を、より素晴らしく見せる販売戦略も素晴らしい。

さすが、ソニーミュージックSME Records所属)。

 

もちろん全てのアーティストに当てはまるわけではないので、その人の雰囲気や魅力付けを見誤らなかったところに妙がある。

 

 

◆ 特徴

ハスキーかつ重厚感のある独特の唄声と、グローバルな存在感を放つソングライティングを兼ね揃えた女性シンガーソングライター。(引用元:シンガーソングライター milet(ミレイ) Official Web Site)

プロの評価も軒並み同じような感じである。

 

一般のお客さんはどうだろうか。

 

ドラマで聞いた時から鳥肌止まらんくて即ググったんだけど。みんなそんな感じだよね。日本語の歌詞で驚いたけど日本の歌手だと思わなかった。(引用元:YouTube
これは洋楽っぽい感じでかっこいいですね。昔のAvril LavigneとかMichelle Branchみたいな。久しく出てなかった存在感のあるシンガーて感じで好きになりました。アイドル、ダンス系、等身大な歌詞にうんざりしてたので、これからは少しシリアスで少し背伸びした歌手が出てくるのに期待してます!(引用元:YouTube
ちょっと衝撃をうけました。一発でファンになりました。クソかっこいい。(引用元:YouTube
今期タームで1番のテーマソングかな。オープニングで少ししか流れないのに初めて聞いた時から物凄く惹かれた。(引用元:YouTube
いつもはYouTubeのcmうざいけど、この曲を教えてくれたのはありがとう(引用元:YouTube
youtubeの広告で流れてる曲って大体スキップしちゃうんだけどこれは思わず聞き入ってしまったわ。歌上手いのいいんだけど、なにより曲調とpvがオシャレすぎる。(引用元:YouTube
全てがサビなのかってくらい聞き応えあるんだなぁ(引用元:YouTube
こんな美しい顔から破壊力抜群の歌声が出てくるとかヤベェ(語彙力低下不可避)(引用元:YouTube
PVよりもインスタの写真を見ると、かなり幼さすら感じられる。いったいこの人は何歳なのでしょう? この容姿でこの歌声… そして突然現れた謎めいた存在 興味が湧かないわけがない…(引用元:YouTube
ONE OK ROCK にも通ずるエモーショナルな楽曲だと思ったらONE OK ROCK のGtのTORUがプロデュースしてたから納得(引用元:YouTube

 

少しだけ整理をしてみると

・洋楽の雰囲気。日本人らしくない歌声と歌い方、曲調。

・少し聴いただけで感動させてしまう特徴ある歌声。

・容姿の良さ。さらにいえば容姿と歌声のギャップ。

・有名バンドの後押しがある

このあたりが魅力だと思われる。

 

昨今のアイドルブームで、日本の音楽チャートに変わり映えがない状況において、日本人の中に無意識的に「良い音楽(個性のある筋が通った音楽)=海外のもの」という方程式ができてしまっていたのではないだろうか。

 

ゆえに、パッと聞いて「あ、本物だ」と感じた瞬間、ほぼ同時に「海外のもの」という意識が入ってします。

ところが、歌詞が日本語で「え、日本人なの?」という第一弾のギャップにやられる。

さらに、もっと聴こうと思ってYouTubeなどでMVを調べると、ハスキーで重厚な歌声からは想像できない可愛らしい容姿の女性が力強く歌っている。これが第二弾のギャップ。

「なんなんだこの子は」と思い、「もっと知りたくなる」がネット上にあまり情報が載っていない。だからツイッターやインスタなど本人のSNSを少し覗いてみる気が起きる。

するとそこには、見た目とはまた異なる、ちょっと根暗そうで、色々と思考を巡らせてしまうネガティブシンキングタイプのような彼女の投稿が待ち構えており、実体をつかめなかっただけに親近感が増す。

こうして「もっと知りたい」という欲が増幅され、我々のような顧客はロイヤルカスタマー化していくのではないか。

(現に私は、気になりすぎてライヴに行こうと思っているくらいだ。しかもそのライヴが昨日だったことのショックから、出演が決まったロッキンへの参戦も検討する羽目になった)

 

うん、うまい。

 

ソニーミュージックの販売戦略がうまい。

アーティストの特性を熟考し、ちゃんと戦略にストーリーがある。

 

いや、もちろん販売戦略もすごいが、本人の類まれな才能があってこそ成り立つものであるというのは外せない。

 

素晴らしい。

 

関わっているすべての人が素晴らしい。

自分が出し得るバリューを存分に発揮している。

 

逆に言えば、それだけ自信があるからドラマのタイアップも組むし、YouTubeやインスタの広告もガッツリ出していたのだろう。すべてがハマっている。

 

次の曲自体も非常に興味があるし、ライヴパフォーマンスも興味がある。

そして、どう売り出されていくのか、エンタメマーケターとしてはそこにも興味が湧いて仕方がない。

 

【Spotify VIRAL50 World Top10】2019.05.23~2019.05.29

VIRAL50とは、Spotifyが独自ロジックで出している「急速に話題が“拡散”している曲のランキング」のこと。

 

◆ 10位

Shawn Mendes ‐ If I Can't Have You

NEW 

リリース:2019.05.03

レーベル:ユニバーサルミュージックアイランド・レコード

 

◆ 9位

Polo G ‐ Pop Out feat. Lil Tjay

⇧11(前週20位)

リリース:2019.02.01

レーベル:ソニーミュージックコロムビア・レコード

 

◆ 8位

Sueco the Child ‐ Fast

⇧4(前週12位)

リリース:2019.05.10

レーベル:ワーナーミュージック(アトランティック・レコード)

 

◆ 7位

Lil Nas X ‐ Old Town Road - Remix

⇧7(前週14位)

リリース:2019.04.05

レーベル:ソニーミュージックコロムビア・レコード

 

◆ 6位

YG ‐ Go Loko (feat. Tyga, Jon Z)

NEW

リリース:2019.05.24

レーベル:ユニバーサルミュージック(デフ・ジャム・レコーディングス)

 

◆ 5位

DaBaby ‐ Suge

⇧10(前週15位)

リリース:2019.03.01

レーベル:ユニバーサルミュージック(インタースコープ・レコード)

 

◆ 4位

Duncan Laurence ‐ Arcade

⇩2(前週2位)

リリース:2019.03.07

レーベル:ユニバーサルミュージック(スパークレコード)

 

◆ 3位

Andmesh ‐ Hanya Rindu

⇧2(前週5位)

リリース:2019.04.26

レーベル:HITS Records

 

◆ 2位

Lizzo ‐ Truth Hurts

⇩1(前週1位)

リリース:2017.09.19

レーベル:ワーナーミュージック(アトランティック・レコード)

 

◆ 1位

Sech ‐ Otro Trago

⇧2(前週3位)

リリース:2019.04.19

レーベル:イングルーヴス(Rich Music)