【LINE MUSIC Weekly TOP10】2019.06.26~2019.07.02
今週から「LINE MUSIC」のチャートもチェックしていく。
キッカケは他のチャートには無い独自の動きを見せているのが気になって調べてみたところ、LINE MUSIC利用者の7割以上が10代、20代の若年層となっていた(※)ので、若者のトレンド傾向が掴めるかもしれないと思ったためである。
◆ 10位
King Knu ‐ 白日
⇧1(前週11位)
リリース:2019.02.22
所属:アリオラジャパン
レーベル:ソニー・ミュージック
タイアップ:日本テレビ系ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌
◆ 9位
Mrs. GREEN APPLE - ロマンチシズム
⇧3(前週12位)
リリース:2019.04.03
所属:テアトルアカデミー
レーベル:ユニバーサルミュージック
タイアップ:資生堂 SEA BREEZE CM曲
◆ 8位
Nissy(西島隆弘) ‐ NA
⇧2(前週10位)
リリース:2019.06.24
レーベル:エイベックス
◆ 7位
GANG PARADE ‐ 本当に僕が生きたかったのはこんなんじゃ無ぇ!
⇩5(前週2位)
リリース:2019.06.18
所属:WACK
レーベル:ワーナーミュージック
タイアップ:ゲーム『マジカミ』主題歌
◆ 6位
ちゃんみな ‐ Call
NEW
リリース:2019.06.28
レーベル:ワーナーミュージック
タイアップ:なし
◆ 5位
スカイピース ‐ リメンバー
NEW
リリース:2019.06.25
所属:VAZ
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:なし
動画:なし
◆ 4位
⇧2(前週6位)
リリース:2019.05.14
所属:トップコート
レーベル:エピックレコードジャパン
タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌
◆ 3位
Official髭男dism ‐ Pretender
⇧1(前週4位)
リリース:2019.05.15
所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント
レーベル:ポニーキャニオン
タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌
◆ 2位
NEW
リリース:2019.06.28
所属:トップコート
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:なし
◆ 1位
清水翔太 ‐ Sorry
NEW
リリース:2019.06.26
所属:YARD
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:なし
◆ 所感
他のチャートのTOP10で見かけない曲が結構ランクインしている。
「Sorry」「キスだけで」「リメンバー」「Call」「本当に僕が生きたかったのはこんなんじゃ無ぇ!」「ロマンチズム」
今週だけでいえば、10曲中6曲が他にはない。
特に「Call」のちゃんみな、「リメンバー」のスカイピースは若年層ファンが多いと聞くので、このチャート特有なのではないだろうか。
共に20代前半のアーティスト。
仮説だが、ポイントは2つあるのではないだろうか。
― 年齢が近いことによる
①「共感」作りの上手さ
②別タイプの「憧れ」
①「共感」作りの上手さ
これはもしかしたら、ちゃんみなだけかもしれないが、彼女の書く歌詞は10代女性から支持されている。
学校と学校からの脱却、恋愛など、同じ年代の人にしか描けないようなスタイルで世界観を作っている。
②別タイプの「憧れ」
野球で例えるならば、ちゃんみなが大谷翔平でスカイピースが杉谷拳士なのでは、と勝手に思っている(笑)。
自分は頑張ってもああいう風にはなれない、けど心のどこかではなりたいと思っているし、少しでも追いつきたいと思っている対象が「ちゃんみな」で、いわゆるカッコいい存在なのではないか。
一方で、「スカイピース」は、とにかく楽しそうで、ちょっと頑張ったら追いつけそうだけど、でも近づいてみたら意外とすごいと気づく、「親近感」が湧くタイプではないだろうか。
ざっくりまとめるとこんな感じ。
なお、このアーティストマップが徐々に更新をしていこうと思っており、だいぶ未完成なので、賛否両論存分に受け付けます。(僕もこれが正しいとはまだ思えていないし、定性判断していないので)
その他特有のランクイン楽曲
13位 ヨルシカ - 心に穴が空いた
米津玄師がこじ開けたとされているボーカロイドクリエイター起点のアーティスト。
ボーカロイドクリエイターのn-buna(ナブナ)が、女性ボーカルsuis(スイ)を迎え結成し、流動的なプレイヤーを迎えて作品を発表するコンセプチュアル・バンド。
2017年の結成からじわじわと流行の兆しがある注目のバンド。
個人的に好きなのは以下の3曲。
歌詞の世界観も奥深いので、意味や流れを考えながら聴いてみるのも面白い。
14位 コレサワ - 恋人失格
MVだけ見ると、ヨルシカと似たテイストのアーティストに思えてしまうかもしれないが、コレサワは顔出しNGのシンガーソングライターである。
以下の曲は、聴いたことがあるかもしれない。
アーティストの幅も広がってきている中で、米津玄師からの新時代のアーティスト像を突き進んでいる2組ではないだろうか。
15位 E-girls - シンデレラフィット
Amiが卒業してからなかなか波に乗れていない『E-girls』。
ただ、歌唱力、ダンスなどの実力はやはり他のグループとは一線を画している。
魅せる力はあるだけに魅せ方を研究し、浮上していってもらいたい。
『E-girls』というブランドを再定義してあげるのも必要かもしれない。
【Fes info】a-nation 2019 07.27 @三重
『a-nation 2019』のフェスインフォ第二弾です。
紹介楽曲は、そのアーティストの一番のヒット曲です。(←ヒットは数字で判断しています)
◆ 宇野実彩子 (AAA)
2005年にデビューした、エイベックス・マネジメント所属の歌手。
公認ファスティングカウンセラーとしても活動している。
◆ SKE48
2008年にデビューした、ゼスト所属のアイドルグループ。
秋元康が総合プロデュースを手掛けるAKB48グループの1つ。
◆ SHINJIRO ATAE (AAA)
2005年にデビューした、エイベックス・マネジメント所属の歌手。
2017年、自身プロデュースのアパレルブランド『I AM WHAT I AM』を立ち上げた。
◆ SUPER★DRAGON
2015年にデビューした、スターダストプロモーション所属の9人組ダンス&ボーカルユニット。
スターダストプロモーションの若手俳優集団EBiDANから生まれた。
◆ Da-iCE
2011年にデビューした、エイベックス・マネジメント所属の5人組ダンス&ボーカルグループ。
◆ BOYS AND MEN
2010年にデビューした、フォーチュンエンターテイメント所属のご当地男性アイドルグループ。
東海地方出身・在住の男性メンバーで構成されている。
◆ MAG!C☆PRINCE
2015年にデビューした、 ワタナベエンターテインメント所属の5人組男性アイドルグループ。
東海地方を拠点に活動するボーイズ・グループ。
◆ M!LK
2014年にデビューした、 スターダストプロモーション所属の7人組ボーカルダンスユニット。
◆ Lead
2002年にデビューした、ライジングプロダクション所属の3人組ダンス&ボーカルグループ。
◆ SOLIDEMO
2013年にデビューした、エイベックス・マネジメント所属の8人組の男性音楽グループ。
平均身長180cm以上の高身長、イケメン、歌をしっかり聞かせるが3つのコンセプト。
◆ ときめき♡宣伝部
2015年にデビューした、スターダストプロモーション所属の女性アイドルグループ。
ももいろクローバーZなどのグループと共にSTARDUST PLANET(通称スタプラ)を構成する。
◆ Hi☆Five
2018年にデビューした、ワタナベエンターテインメント所属の5人組男性アイドルグループ。
東海地方を拠点に活動。
◆ BuZZ
2017年にデビューした、ライジングプロダクション所属のミクスチャーバンド。
作詞作曲、ライブ演出など全てセルフプロデュースで行っている。
◆ a-genic
2019年夏にデビュー予定、エイベックス・マネジメント所属のダンス&ボーカルグループ。
【Spotify VIRAL50 Japan Top10】2019.06.20~2019.06.26
VIRAL50とは、Spotifyが独自ロジックで出している「急速に話題が“拡散”している曲のランキング」のこと。
今の流行りを伺い知れるので、小鳥遊はこのチャートも毎週チェックするようにしています。
例のごとく、考察は一番下です。
◆ 10位
Official髭男dism ‐ Pretender
⇩6(前週4位)
リリース:2019.05.15
所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント
レーベル:ポニーキャニオン
タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌
◆ 9位
WANIMA - いいから
NEW
リリース:2015.08.04
レーベル:PIZZA OF DEATH RECORDS
タイアップ:なし
◆ 8位
WANIMA - アゲイン
NEW
リリース:2019.03.06
レーベル:ワーナー・ミュージックジャパン
タイアップ:TBS系 金曜ドラマ「メゾン・ド・ポリス」主題歌
◆ 7位
NEW
リリース:2019.05.14
所属:トップコート
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:フジテレビ系 ドラマ「パーフェクトワールド」主題歌
◆ 6位
Naomi Scott - Speechless
⇩4(前週2位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」挿入歌
◆ 5位
WANIMA - シグナル
NEW
リリース:2018.01.17
レーベル:ワーナー・ミュージックジャパン
タイアップ:ロッテ「爽」のCMソング
◆ 4位
WANIMA - ともに
NEW
リリース:2016.08.03
レーベル:SPACE SHOWER MUSIC
タイアップ:なし
◆ 3位
Azaran Ma - One Jump Ahead
±0(前週3位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」挿入歌
◆ 2位
Mena Massoud - A Whole New World
⇩1(前週1位)
リリース:2019.06.07
所属:不明
レーベル:Walt Disney Records
タイアップ:映画「アラジン」主題歌
◆ 1位
中村倫也&木下晴香 - A Whole New World(from Aladdin)
⇩1(前週1位)
リリース:2019.06.07
所属:中村倫也(トップコート)、木下晴香(トライストーン・エンタテイメント)
レーベル:ユニバーサルミュージック
タイアップ:映画「アラジン」主題歌
◆ 所感
WANIMAとアラジンの週でしたね。
WANIMAは6月21日にこれまでリリースしてきた全楽曲を対象に、サブスクを解禁しました。
この影響が大きいでしょう。
とはいえ、他のチャートにはあまり影響が出ていないのですが、Spotifyのバイラルは20位まで見るとほぼWANIMA(※)です。
※20曲中13曲がWANIMA
Spotify自体の再生回数もそうですが、SNSシェアなどもランクインの条件に入っているらしいので、WANIMAのファンたちが一斉につぶやいたのかもしれませんね。
でも、それよりもメンバー自体がこの決定自体に相当本気だったのでしょう。
だから通常あまり見たことがないですが、サブスク解禁というニュースを販促に使っていました。
わざわざ動画を作ったり
直筆のメッセージを書いたりとか
アーティストが真剣に考えて結論を出した結果、この決断を最高のモノにしようと協力的に動いたんですね。
その結果、ファンによるSNS投稿が誘発され、バイラルの独占に至った、と。
結局、企画側の思考をアーティストに押し付けてもダメだし、アーティスト自身も自分たちの売り思考を企画に押し付けてもダメだということですね。
そこが協力し合った結果、最高の販促が生まれる、と。
あとこの結果の何よりも素晴らしいところはファンへの気遣いができているところだと思います。
特に昔からのファンで、今までCDを買ったり、DLしたりしてお金を払ってきてくれた人たちへの配慮が素晴らしい。
音楽業界は得てして『顧客』を置いていきがちです。
自分たちのお客様は誰で、どう思っているのかなどマーケティングの基礎的な部分を置いてきても、ある程度の売上が立ってしまうジャンルだったんですね。
でも、もうこれからの時代は無理でしょう。
音楽も、いえ、アーティストも企画、販促も常に『顧客』を意識していなかないと勝てません。
勝ちたくない人はそのままでも良いですが、、、
(なんかロックバンドとかにはいそうですね。「勝つために音楽やってねぇんだよ」とか言う人。自分のために音楽をやり続けるのであれば自分だけでYouTubeで勝手にやってればよいと思います。レーベルに所属したり、イベントを開催するのであれば、その言葉は絶対に言ってはいけない、と小鳥遊は思います)
アラジンに関しては、映画を観に行ったあとの感想ツイートなどで盛り上がっているんでしょうか?
興行収入が既に72億円突破と絶好調ですね。
あとは中村倫也、木下晴香のコンビのシンプルな歌唱力の高さでしょうか。
小鳥遊的には期待を超えてきた感じで、良い意味でのギャップがありました。
そこ発進でアラジンの曲を聴き始め、色々と聴いていったとか???
同じような映画でもこのような現象は今まであまりなかったと思うので別途掘ってみる必要がありますね。
今週はこの辺で。
【Billboard Japan Hot10】2019.06.24 ~2019.06.30
今週のビルボード結果です。
傾向考察は一番下にあります。
◆ 10位
MAN WITH A MISSION ‐ Remember Me
⇧8(前週13位)
リリース:2019.05.29
所属:eggman Co., Ltd.
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:フジテレビ系月9ドラマ『ラジエーションハウス』の主題歌
◆ 9位
Nissy(西島隆弘) ‐ NA
⇧113(前週122位)
リリース:2019.06.24
レーベル:エイベックス
◆ 8位
King Knu ‐ 白日
⇧1(前週9位)
リリース:2019.02.22
所属:アリオラジャパン
レーベル:ソニー・ミュージック
タイアップ:日本テレビ系ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌
◆ 7位
スピッツ ‐ 優しいあの子
⇩5(前週2位)
リリース:2019.06.19
所属:Grass Hopper
レーベル:ユニバーサルミュージック
◆ 6位
米津玄師 ‐ Lemon
⇧1(前週8位)
リリース:2018.03.14
所属:REISSUE RECORDS
レーベル:ソニー・ミュージック
◆ 5位
サカナクション ‐ 忘れられないの
±0(前週5位)
リリース:2019.06.19
所属: ヒップランドミュージック
レーベル:ビクターエンタテインメント
タイアップ:ソフトバンク「速度制限マン」篇のTVCMソング
◆ 4位
⇧2(前週6位)
リリース:2018.08.08
所属:エンズエンターテイメント
レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン
タイアップ:なし
◆ 3位
Official髭男dism ‐ Pretender
⇧1(前週4位)
リリース:2019.05.15
所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント
レーベル:ポニーキャニオン
タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌
◆ 2位
⇧1(前週3位)
リリース:2019.05.14
所属:トップコート
レーベル:エピックレコードジャパン
タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌
◆ 1位
IZ*ONE ‐ Buenos Aires
⇧47(前週48位)
リリース:2019.06.26
所属:OFF THE RECORD ENTERTAINMENT
レーベル:ユニバーサルミュージック
タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌
―――――――――――――――――――
◆ 所感
① IZ*ONEの『Buenos Aires』
今週のTOPはIZ*ONEの『Buenos Aires』でしたね。
CDセールス順いが1位ということで、TOPに来ました。
相変わらずアイドルはよくCDが売れますね。
イニシャルでガッと稼ぐ戦略なので、今後の展望はあんまり必要ないのかもしれませんが、この手の売り方をするともれなくランキングから消えていきますね。
もちろんランキングがすべてではありません。
売上が立てば良いわけで、それを最初に刈り取ってしまうのも立派な『戦略』の1つですね。
とはいえ理想は、刈り取りながらも長期的に聴き続けてもらえることじゃないかと、そこを捨ててしまっては音楽という世界に身を投じている意味はないのではないかと、思ってしまうわけなので、後日、「アイドル(PKG刈り取り施策)でも継続的に聴いてもらうには」を考えてみたいと思います。
② 長期的にランクインしている楽曲の特徴
あいみょんの『マリーゴールド』、米津玄師の『Lemon』はもはや言わずもがなですが、最近この2大巨頭に割って入りそうなのがofficial髭男dismの『Pretender』、菅田将暉の『まちがいさがし』、King Knuの『白日』ですね。
とはいえ、『Pretender』と『まちがいさがし』は2019年度発売のいわゆる新譜ですので、最も近いのは2018年度発売の『白日』でしょう。(←2019年3月以前(2018年度)に発売のものを旧譜としています)
これらの特徴はもれなくYouTubeの週次再生数を稼いでいることです。
※もちろんこれだけではなくストリーミングでよく聴かれているというのもあるのですが、、、
つまり、本人のMVがよく見られているというだけでなく、「うたってみた」などのカバーが見られた回数も含まれているということです。
もちろんカバーだけでなく「作業用BGM」などもその対象です。
これを生み出していくスキームを作れたら武器にできそうなので、ちょっと色々試してみます。
あとストリーミングの再生数ですが、今までは「プレイリスト至上主義」でしたが、数字をみている限り「お気に入り至上主義」の方が正しそうな予感がしています。
確かに、自分の行動に置き換えて考えてみると、一度「お気に入り」に入れると、結構な頻度でそのリストを再生していますし、あまり外しません。
つまり、恒常的に聴き続けられる状態になっているということです。
これはこれで考えねばなりません、というか既に幾つか動いているので、結果次第ですが、それはまた別の機会に。
なぜこんなことが起きているのか、というと
音楽の世界ではここ2~3年で急激にデジタルシフトが進みました。
簡単に言えば、音楽を聴く媒体がiPodやWALKMANなどのポータブル音楽プレイヤーからスマートフォンに変化した、ということです。
ざっくり簡素にまとめると、CDを買って家で再生する→CDを借りて音楽プレイヤーでいつでもどこでも聴く→サブスクリプションサービスやDLサービスを用い、スマートフォンで聴く、という変化が起きているということです。
これはアーティストや業界にとっては一見リスクのように思いますが、稼げる面が増えたということとサービスを介して聴かれているので、権利がしっかりと守られ、東南アジアなどの諸外国でも勝負がしやすくなったことをさしています。
一方で、お客様から見ても、音楽を聴くためにいろいろな媒体を持つ必要がなくなり、今や連絡や生活手段として無くてはならないスマホさえあれば聴けるので利便性が増して、実際それが使われているということです。
だとすると、やはり稼ぎ方もデジタルシフトに合わせなければなりません。
そしてそれが如実に結果として表れているのが上記のヒット曲ではないでしょうか。
今までの常識は
・新譜のPKG売上がすべて
でした。
しかしサブスクの発達によって旧譜でも稼げる時代が来ています。
直近でいえば安室奈美恵やWANIMAが良い例でしょう。
音楽を買ってもらう、のではなく、音楽を聴いてもらう
にマーケ思考を変換させる必要がありますね。
今週はこれくらいで。
【Billboard Japan Hot10】2019.06.17~2019.06.23
1週サボッてしまいましたが、継続は力なりということで無理やり先週分ねじ込みます(笑)
◆ 10位
乃木坂46 ‐ Sing Out!
⇧4(前週14位)
リリース:2019.05.29
レーベル:ソニー・ミュージック
タイアップ:なし
◆ 9位
King Knu ‐ 白日
⇧3(前週12位)
リリース:2019.02.22
所属:アリオラジャパン
レーベル:ソニー・ミュージック
タイアップ:日本テレビ系ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌
◆ 第8位
米津玄師 ‐ 海の幽霊
⇩3(前週5位)
リリース:2019.06.03
所属:REISSUE RECORDS
レーベル:ソニー・ミュージック
タイアップ:アニメーション映画『海獣の子供』主題歌
◆ 第7位
米津玄師 ‐ Lemon
⇧1(前週8位)
リリース:2018.03.14
所属:REISSUE RECORDS
レーベル:ソニー・ミュージック
◆ 第6位
⇩1(前週7位)
リリース:2018.08.08
所属:エンズエンターテイメント
レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン
タイアップ:なし
◆ 第5位
サカナクション ‐ 忘れられないの
⇧75(前週80位)
リリース:2019.06.19
所属: ヒップランドミュージック
レーベル:ビクターエンタテインメント
タイアップ:ソフトバンク「速度制限マン」篇のTVCMソング
◆ 第4位
Official髭男dism ‐ Pretender
⇧2(前週6位)
リリース:2019.05.15
所属:ラストラム・ミュージックエンタテインメント
レーベル:ポニーキャニオン
タイアップ:映画『コンフィデンスマンJP』主題歌
◆ 第3位
⇩1(前週4位)
リリース:2019.05.14
所属:トップコート
レーベル:エピックレコードジャパン
タイアップ:フジテレビ系TVドラマ『パーフェクトワールド』主題歌
◆ 第2位
スピッツ ‐ 優しいあの子
⇧116(前週118位)
リリース:2019.06.19
所属:Grass Hopper
レーベル:ユニバーサルミュージック
◆ 第1位
山下智久 ‐ CHANGE
⇧151(前週152位)
リリース:2019.06.19
所属:ジャニーズ事務所
レーベル:ソニーミュージック
タイアップ:TBS系 金曜ドラマ「インハンド」オープニング曲
◆ 所感
少し前からですが、アイドルの曲がランキングを席捲することが少なくなりましたね。
僕が参考にしているチャート、ビルボードやGfKの評価軸がPKGの売上だけでなく、カラオケで何回歌われた、とかサブスク系サービスで何回再生されている、とか多岐にわたっているからでしょう。
アイドル系の楽曲は、ランクインしてもほとんどが1週で消えていきます。
アイドル曲がランクインしてくる要因のほとんどがPKGの売上なので当然といえば当然。
PKGが売れれば、そこを軸に音楽接触をしていくので、サブスクでその曲を聴くことはほとんどなくなるのではないでしょうか。
もし聴きたいのであれば、スマホとは別の物理デバイスにCDから取り込んで聴いていると思うので。
でもこれも立派な販売戦略ですね。
振り切っているんでしょう。
やらないことを決めているのが素晴らしいと思います。
少し話が変わりますが、昨今の音楽業界は盛り返してきていますが、ひとえにサブスク系サービスが伸びているお陰です。
そうすると生まれるのは「旧譜で稼げる」という新たな価値観です。
そう、そういえばWANIMAがストリーミングとサブスクを解禁しましたね。
来週のチャートにはWANIMAの旧譜がたくさん入っていることでしょう。
【Event Report】ちっちゃなちっちゃなアコースティックFes@四谷LOTUS
ようこそ、小鳥遊りくです!
先日行ってきた「ちっちゃなちっちゃなアコースティックFes」のイベントレポです。
小さい箱に行ったのがすごく久しぶりだったので、確かな高揚とわずかな緊張を胸に向かいました。
今回の会場は四谷LOTUS。
18時からのライブでしたが、仕事の都合で着いた時にはすでに20時過ぎ、、、
完全に途中からの参戦でしたが、それでも聴き応えのある実力派シンガーが多数登場していました。
◆ LINE UP
出演順
柚木みいな
HARUKA(from Softly)
遠藤理子
mihoro*
フルオ・ジミー
由利華
なみだ藍
門脇更紗
にしな
さのめいみ。
◆ セルフブランディングって大事
正直、全員シンガーソングライターを謳っているわけですから、歌は上手いと思っていたのですが、思っていた以上にみんな上手い、、、
でも、結果「みんな上手い」という感想になっちゃうんですよね。
声、もしくは楽曲自体に相当な特徴がない限り、ただの実力だけで目立つ時代は既に終わってしまっているんですね、残念ながら。
最初は感動しても、同じ上手さの似たような人が続々と出てくれば、聴いている側は飽きてきてしまいます。
結局、エンタメ業界という右脳的な世界においても、マーケティング思考は大切で、さらにお客様目線でアウトプットしていくことも大切だということに気づかされました。
もちろん事務所やレーベル側でそれをお手伝いしてあげるのも大切ですが、我々がかかわれるのは既に『販促』段階。
一発一発の『現場』で実際にお客様に感じ取ってもらうには、アーティスト自身のセルフブランディングも必ず必要になってきます。
血の通ったマーケティングをしていきたいと強く思いました。
その中でも気になったのは、以下のアーティストです。
① 圧倒的な特徴のある声質の『にしな』
② 世界観の作りこみが上手い『さのめいみ。』
◆ にしな
以前ピックアップしているので、彼女の魅力は以下をご覧ください。
◆ さのめいみ。
曲への導入が非常に良かったです。
現場を世界観で包み込むのにはMCも大切なんだと、改めて気づかされました。
アーティストも一人の人間。つまり個性の証です。
そこを理解し、腹落ちすることがとても重要なんですね。
声質、曲調、歌詞などには少しクセがあるので、賛否両論あるかもしれませんが、小鳥遊は好きです。
強烈な個性をもったこういうアーティストがしっかりと売れる世の中になってほしいし、もっともっとメジャーになるように小鳥遊も頑張らねば、と思った次第です。
彼女に関しては別でピックアップするかもしれません。
◆ 小さい箱って面白い
総じて、新しい刺激を得ることは非常に大切ですね。
エンタメという業界に身を置いているので、いち早く芽を見つける必要がありますが、やはりそれは机の上ではなく、現場に転がっていますね。
お客様の性質の肌感も得られますし、今後も暇を見つけてライブハウスに足を運んでみようと思います
【Fes info】a-nation 2019 07.20 @青森
今年は4都市で開催される『a-nation 2019』
予習にどうぞ!
◆ w-inds.
2000年にデビューした、ライジングプロダクション所属の男性ダンス&ボーカルユニット。
◆ 倖田來未
2000年にデビューした、エイベックス所属の歌手。
◆ DA PUMP
1996年にデビューした、ライジングプロダクション所属の男性ダンス&ボーカルグループ。
◆ ナオト・インティライミ
2001年にデビューした、エンジンに所属するシンガーソングライター。
◆ 西川貴教
1989年にデビューした、ディーゼルコーポレーション所属のミュージシャン。
◆ HAN-KUN
1998年にデビューした、MAGIC MOMENT RECORDS所属のシンガーソングライター。湘南乃風のメンバーでもある。
◆ ピコ太郎
2011年にデビューした、エイベックス所属のシンガーソングライター。
◆ kolme
2015年にデビューした、エイベックス所属の3人組ガールズユニット。
◆ Rude-α
2014年にデビューした、SME Records所属のラッパー。
◆ a-genic
2019年の夏にデビュー予定のサバイバル・ユニット。
◆ FAKY
2013年にデビューした、エイベックス所属の女性ダンス&ボーカルグループ。
◆ リーマンマイク
2009年結成のヒップホップグループ。